高温電解セルスタック・電解装置の開発(水素発生極の共電解シミュレーション検討)
郭 玉婷(京都大学 工学研究科 機械理工学専攻)

概要

本研究では,再生可能エネルギーの普及とカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一環として,固体酸化物形電解セル(SOEC)による高温水蒸気・CO2共電解技術の機構を解明し,科学的な根拠を提供することを目的とする.水素極中の反応場で生じている水蒸気・CO2共電解反応におけるNi,YSZ,および空隙の三相界面において生じる混合ガスの吸着・拡散,物質・エネルギー輸送,電気化学反応の連成現象を分子動力学手法を用いて解明する.さらに分子論と深層学習技術を融合させることで,界面のナノ微細構造,反応ガス組成,反応温度に対してガス分子の界面輸送機構がどのように共電解反応を支配するかを効率的に解析する.スーパーコンピュータを活用した詳細な解析により,共電解反応制御における科学的な根拠が明確になり,将来的な実用化に向けた基盤が構築されると考える.

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