時空間領域境界積分方程式法の高速解法の開発と巨大地震シミュレーションへの応用
概要
近年の地震観測の進展に伴って現実的な地震発生モデルの構築と検証が可能となってきた.本研究では,一回の地震についての地震波放射を考慮した完全動的破壊伝播シミュレーションと波動放射を無視する代わりに多数回の地震についての準動的地震サイクルシミュレーションを行う.大規模並列環境を活用して,詳細な観測と比較可能な現実的なモデル化を実施する.本年度は,準動的シミュレーションとして,日本で最も活動的な断層である中央構造線,および沈み込み帯の巨大地震を対象としたシミュレーションと結果の検証を実施した.動的シミュレーションとして,2016年熊本地震の詳細構造を考慮したシミュレーションを行い合成開口レーダ観測と整合的な結果を得るとともに,年度後半に発生した2023年トルコ東部の地震のシミュレーションを緊急で実施するなど,実地震のモデル化とメカニズムの解明を行った.さらに, O(N2)法である既存の動的シミュレーション手法をO(N Log N)に高効率化する手法のアルゴリズム開発を行った.
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