マルチスケールモデリングによる材料力学研究の高度化
概要
体心立方金属材料は,変形温度の低下に伴い破壊挙動が延性的から脆性的に遷移する.これは脆性–延性遷移挙動と呼ばれる.この遷移挙動を律速しているのは,塑性変形を担う転位の易動度であり,その易動度は温度に依存する.ところで,破壊の起点となるき裂先端での局所応力は極めて高いが,き裂先端で発生・運動する転位が応力集中を緩和する事で脆性–延性遷移温度が低下する.また,結晶粒が微細化すると遷移温度が低下する事が知られているが,そのメカニズムについては未だ明らかになっていない.そこで本課題では,結晶粒微細化と脆性延性遷移挙動の関係について,九州大学の計算機システムITOを用いて有限要素法結晶塑性解析により検討する.
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